ブログ:Update イノベーション・ドライバーズ
DXドライバーズ -製品サービスのDX化促進プログラム- 2021.11.20
2022.5.21改訂
以下は、企業における製品サービス・事業のDX化を促し高付加価値化を図るための取り組みプログラムです。企業の成長発展力を促すサポートセットであるイノベーションドライバーズ(ID)のコア部分として概念整理しました。視点を広げながら4つの段階、側面でのアプローチです。同一企業の中で、これらが混在している場合も多いでしょう。各々のポイントを述べます。
これらの取り組みをより効果的に行うツールとしてID(DX化)インデクス(DX化に向けた顧客価値形成具合、その達成度を示す指標KPIの一種)を使います。そして企業としてこれら展開の実効性を高める、開発を早めるのはやはり外部企業との本格的な連携です。特にM&A、そしてCVC等の戦略投資で促される部分です。
1. 今ある製品サービスをDX的に付加価値を高める (高度化開発、完成品導入)
現時点でDX型になっていない製品サービス(合わせて、以下では「プロダクツ」)のDX型展開への移行段階です。
そのような移行開発(DX化視点の付加価値・高度化開発)の面と、高度化済みプロダクツの導入(主にM&Aで)の両面を含み、前者も含めてオープン展開で移行が加速される関係です。ただこの段階は、最近の急速なDX化のうねりの中では、事業ポートフォリオ的に見た場合、「現状」技術・プロダクツ展開内のDX的改良レベルと位置できましょう。
なおここでは、電子機器システム領域を念頭にした表記ですが、この「機器」は住宅や橋のような建造物、さらにネット接続可能な「モノ」一般、そしてモノから離れた「サービス提供」にも広く置き換え出来る、置き換えるべき中身です。以下同様。
部材・単体機器のネット接続・デジタル化
機器システムのスマート化 (データ処理・解析機能付加)
現場業務の監視・制御・最適化
IT基盤のスマート化、クラウド化 など
2. 本格的なDX化を進める、取り入れる (高度化開発、完成品企業導入)
ある程度DX化が進んでいるプロダクツの、更なるDX化強化・差別化を図るための展開モデルシフト作業です。
同様に、そのような移行開発の面と、高度化済みプロダクツの導入・取り込みの両面を含みます。そして、世界的な好業績企業の展開事例から見えてくるのは、この段階をM&A、つまり完成品企業の取り込み主体で、業績の牽引も兼ねて推し進めている姿です。
事業ポートフォリオ的には、現状技術・プロダクツ展開を脱した「新規」技術・プロダクツ展開領域という位置になります。
スマート機器のAI化、ソリューション機器化 (現場課題解決型化)
現場業務の自動化、予知的対応化
専門サービスのソリューションサービス化・RPA化
IT基盤のAI化、ソリューション提供化、IoTプラットフォーム化 など
3. 社会的に不可欠なテーマ領域での展開促進(セクターアプリ・ソリューション開発、完成品導入)
以下のような、社会的に不可欠なテーマ領域における「本格的な」DX的な展開を、御社に引き付けて推し進めます。
同様に、そのようなミッション・クリティカル領域向けのアプリ・ソリューション開発面と、確かなセクター専門性をもつソリューションや企業そのものの取り込みの両面を含みます。「本格的な」DX展開をもって、ここは事業ポートフォリオ的には、新技術・プロダクツ展開領域の、フロンティア領域展開となります。
スマート製造・産業
社会インフラ安全安心
医療・介護、健康管理
ライフサイエンス
スマートシティー
快適住空間、スマートオフィス
脱炭素・再生エネルギー など
4. 事業ポジションのDX視点での見直し作業 (中長期的な成長モデルつくり、具体的な手立て)
さらなる企業成長発展力の形成に向けて、将来展開を見据えた事業ポジション全体の再検討、新陳代謝、業態シフト作業を推し進めます。個々プロダクツ・事業のDX化に加え、展開顧客市場の現状・フロンティア概念を加えたマッピング作業も行います。これはまさに、事業ポートフォリオ的に現状、そして今後展開を鳥瞰する作業です。
上記の2と3のレベル、領域に如何に本格的にシフトできているかがポイントになります。それをどんなペースで、どんな形で具体的に展開するか。さらにその先、そしてまた見落としている領域はないかなど、下記のような項目を、これまた事例分析主体にまずモデル化した上で自社に引き付けた各論に持ち込みます。
好成長・発展体質のDX型製品サービスライン、事業構成つくり
成熟市場からの業態シフト、フロンティア分野進出
異次元のイノベーション領域探索 など お問い合わせ