ブログ:Update イノベーション・ドライバーズ   

大手系企業によるDX化テーマ割り出し   2022.6.15             氏家 豊                                                                                                          

大手・中堅企業 (Established Companies)向け

(経営人事研修、製品サービス開発、新規事業企画、戦略投資、コンサルティング部門、国際部門等)

   

製品事業企画・コンセプト形成 (注)

 オープンな事業展開、つまり、外部企業との戦略的な連携、投資などを含めたそのシーズ取り込みなどに向けた企業内での事業企画・コンセプト形成は、具体的に全体でどんな流れでなされうるでしょう。

 

取り組み課題、事業機会の割り出し

 事業企画開発における企画そして実施の過程で、まずは何をやればいいかを決めねばなりません。現状の正確な把握です。この作業を経て初めて、現状も踏まえた、より的確な将来の目標設定が図れ、この将来像と現状を引き比べて(引き算して)、現時点での取り組み課題が見えてきます。頭の整理です。ここで現状把握作業も2つあります。①トレンドや他社動向などの環境把握(competitive analysis)、自社内の把握です。

   では、相手の何を知る・理解すべきか。様々な切り口がありそうですが、例えば、「(a)現状、何を考え実行しているか。(b)将来に向けて何を考え、いま手を打っているか」と捉えます。そして、 (c)その相手にとっての将来像としてどうあるべきか、そして、最終的には、(d)「分かち合える将来像」(ミッション・シェア)の構築です。

   上記は、顧客ターゲットとしての特定企業ないし企業群を想定した言い方になっていますが、それを市場一般と置き換えれば、B to B to C(企業→企業→個人)、そしてB to C(企業→個人)というシーン全体をカバーします。そして冒頭で言ったそこでの将来像とは、顧客・市場ニーズを映した、目指すべき製品サービス・事業展開像となります。その結果、そこでの製品サービスの「開発」は、この顧客・市場向けの価値形成、積み上げ過程となり、それこそが競争力形成の根幹アプローチです。 所謂、デジタルトランスフォーメーション(DX)の本来の意味は、この顧客価値形成をデジタル側面から積み上げていくことです。少なくとも、製品サービスの供給側視点ではそうなります。

   この現状把握というキーワードで最近のトピックスで連想されるのが自動運転です。つまり自動車が、従来からのテレマティックス技術の流れで、周辺状況のセンシング、外部とのデータ交信を益々精緻化してきました。そこに最近の人工知能技術、特にその中で、画像認識技術を柱の一つにもつDeep Learning(深層学習)技術も加わって益々IT化が加速して、自動車が本当に自動で走る時代に突入しつつあります。そこでの周辺そして近未来予知・予測の技術は、ここで論じる「現状の高精度な認識把握」と、その結果、そこから翻って可能になる「より精度の高い取り組み課題・目標設定」への応用を予感させるものがあります・・・

(注)拙著『イノベーション・ドライバーズ』(2016)(第3章「製品事業企画力、発信力」)の一部を受けて、それに加筆しています。

   以上の内容も踏まえて、SBFでは「マンスリー・コンパクト」として、以下のような内容の月次サポートを行っています。

以下、少し細かくなりますが、サイト掲載の、大手・中堅企業(Established Companies) 向けサポートからの紹介です。

製品サービスDX化向けの取り組みテーマ継続的割り出し

まずは、自社ポジションの確認から・・ 

   手始めに、検討対象にある製品サービスについて、現状そして目指している姿が、DX視点でみて、別途の項目群(取り組みテーマ領域項目)でみてどんな項目・位置取りにあるか、なりうるかの確認を行います。自社の現状把握を兼ねます。

具体的テーマの割り出し

 御社と業種・業態の近い世界の代表的企業、一部新興系企業等の実展開事例、さらに一部業界トレンド情報なども踏まえて、製品サービスDX化として御社に相応しい具体的取り組み切り口を、プロダクツ領域とに割り出し、定期報告して行きます。上記したような考え方に沿っています。

 「御社に相応しい」とは、御社の開発計画に沿い、かつプロダクツ展開上のシナジー性、それでいて他社を先取りする革新性も狙う、という意味です。そのために御社既存プロダクツからの付加価値開発、外部との連携、製品導入、企業買収可能性などに向けた理をして行きます。

 「取り組みテーマ領域」の中でいう縦横軸で捉えています。その中の「具体的なDX開発テーマ」から選択した a、b、cの各細目に沿って整理。これを縦軸に、同じく「展開ミッション領域」を横軸にしたマトクス構成で業・報告して行きます。今後のプロダクツ・事携、戦略投資企業等の割出しに向けた基礎情報にもなります。  

 

 例えばこうなります。「具体的なDX開発テーマ」からのご選択項目が「機器システムのスマート化」で、「展開ミッション領域」からは同じく「スマート製造」と「医療・介護」とします。その場合、御社向けのプロダクツDX化テーマ洗い出し作業・報告領域は、下表の★部分です。そして実作業に入る前に、どのような観点でのスマート化(データ解析・AI化機能付加)なのか、そこに向けた周辺インフラ、ツール系はどうか、「スマート製造」等側も想定されているシーンを可能な範囲でお聴きして、的をまずは鮮明にさせます。この初期的なやり取りの結果、「具体的なDX開発テーマ」側の項目を変えたり、加えたりも起きましょう。兎も角、最終的に、御社側である程度イメージされている展開モデル、具体的な切り口発想をインスパイヤーさせるのが狙いです。

                                                         スマート製造    社会インフラ    医療・介護・・・    

          部材・単体機器のネット接続

          機器システムのスマート化      ★                 ★

          現場業務の監視・制御・最適化

          ICT基盤へのスマート   

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 なお、もっと詳しい掘り下げ作業であるセットバリューイノベーションドライバーズでは、ここでの「具体的なDX開発テーマ」切り口候補が、特に最近の本格的なAI活用、さらに開発目的側の高度化(医療や脱炭素ほか、人間社会にとっていよいよ不可欠なミッション・クリティカル領域向けの取り組み)を踏まえて、数十、それ以上に及んできます。IDインデクス項目リストそのものです。

 勿論、実務的には、自社にとって本当に関連する項目、領域は限られてきますし、優先順位という意味でも絞り込まれるべき性格のものです。全体の拡張性を頭に入れつつ、その中で今自分たちが取り組もうとしている内容がどんな位置付けになるのかの把握にもつながります。つまり、足元展開とその次の中期的展開ターゲットという整理です。

                                                                                                                                                                                           

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