Blog:イノベーションドライバーズ   

イノベーティブな企業つくり  2022.4.25             氏家 豊

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   ここしばらく、顧客価値の積み上げをIoT的なデータ集積・解析の流れと重ねて、製品サービスの高度化、その意味でのデジタルトランスレーション(DX)について論じてきました。それは、ユーザー視点に立てば、業務効率化・生産性の向上向けとなり、プロバイダー視点では競争力形成、ひいては企業の成長発展の原動力、というテーマに各々直結する内容でした。そして、私が論じたのは後者視点でした。その一連の取り組み課題は、それこそイノベーション展開そのものとして、今後も引き続き追求すべきテーマです。

 その上で今回は、そもそも“イノベーション“を追求する基本姿勢というか、原動力、動機付け的な面まで再度立ち返って整理してみました。下記です。個々の項目、特に右端に付記したキーワードに置き換えると、我々にも馴染んでいる内容に思えますが、言うまでもなく一つ一つ奥が深く、殊にこんな風に少しだけ系統立てて整理してみると、私自身、結構新鮮でしたので、ここに記しました。

 今回のこれら内容は、カテゴリー整理と「持続・発展」部分等は私が整理・追記しましたが、基本的にシリコンバレー直送です。我々の中核コンサルタントの一人が、米国で業績を持続的に伸ばしている企業群におけるイノベーション展開、新陳代謝活動、従って競争力、成長戦略のコア概念を箇条書きにして送ってきてくれた内容がベースです。それは、私が以前、他のお二方と共著した「産業革新の源泉 -ベンチャー企業が駆動するイノベーション・エコシステム-」と共通するものでもありました。

 ここで確認したかったのは、その特に「土壌つくり」と「実行・実践」の領域の各項目が、実に基本的で、今となってはGAFAに象徴される空中戦的な話ばかりが目に付くシリコンバレーの大手企業でも、いや彼ら企業こそ、このような基礎・基本的な議論をしてきていたか、と再認識させられた、その点です。この地でも常に新しいイノベーションの切り口を模索しています。そこにいること自体のコストは嵩み、業績含めて企業によって苦しんでいる部分もあります。洋の東西を超えて、このような基本的項目に立ち返ることの大切さを再認識している次第です。

   土壌つくり

 ・革新的な組織の気風・文化を根付かせる​

 ・起業家精神を組織的に醸成し育む (アントレプレナーシップ)​

 ・具体的なイノベーション展開の推進体制を固める (MoT, インキュベーション・・)​

 ・社内風通しをよくし、外気も取り込んで、感染症を防ぐ など

   実行・実践

   ・新機軸を打ち立てる方法論を練る (コーポレートベンチャリング)​

 ・新規事業向けの資金提供、外部からの調達モデルも検討する (同)​

 ・ミッション共有し外部と連携する (オープンイノベーション, CVC, M&A)​

 ・事業ポートフォリオで短期的、中長期的な成長モデルを描く など

   持続・発展​

 ・社員のモチベーション形成を図り、常に見直しも図る​

 ・社内部門間連携のモデル形成を図り、促す (製品システム化・デジタル化, DX化)​

 ・海外含む社外への継続的な発信体制を強化する (ブランディング)​

 ・自然体でグローバル感覚が身につく仕組みを組み込む (グローバル化) など

                                                                                                                                                               お問い合わせ

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