Blog:イノベーションドライバーズ
3つのDX化インデクス活用レイア 2020.12.4 氏家 豊
このDX化インデクスは、言い換えれば、プロダクツのDX化展開促進向けのデータ価値連鎖パターン群です。大きく以下の3つのレイアで使えます。それは、より先取的な開発、つまり顧客からの受託型開発に留まらない、より自社主導での展開を包括的、体系的、継続的に推し進め、事業全体の拡張性を高めるためのツールとなります。以下各々、話を単純化して述べます。
個別プロダクツ視点
・自社の特定プロダクツのデータ価値連鎖(以下DVC)視点での位置付け確認。そのための好業績他社での展開とのDVC視点比較分析
⇒DX化促進へ補強すべき、出来そうなプロダクツモデルの確認
⇒そこを補う外部企業の割り出し
(例:特定検査機器のDVC視点からの顧客価値強化を図る)
プロダクツポートフォリオ視点
・自社の特定領域でのプロダクツポートフォリオでみた、DVC視点での現状確認。同じくその他社の現状との比較分析
⇒ポートフォリオとして顧客価値を高めるための、外部からの補強すべき、出来そうなプロダクツモデルの確認
⇒そこを補う外部企業の割り出し
(例:産業系各種機器・サービス領域全体のプロダクツラインナップをDVC視点で強化図る)
事業ポートフォリオ視点 (「アンゾフ4象限+DVC型」での整理)
・自社の事業構成レベルでの競争力確認。同じくその他社の現状との比較分析
⇒DX視点も加味した事業ポートフォリオ見直しの検討指針作り
⇒新陳代謝を図るための外部からの補強すべき、出来そうな事業ポジション、プロダクツモデルの確認
⇒そこを補う外部企業の割り出し
(例:成熟段階にある領域のウェイトを下げていき、成長見込める領域へのシフトを図る業態シフト)
(注)本稿では、「DX化」を概念説明として使い、「DX化インデクス」も、概念呼称という位置付けでしたが、これを今後、
「IDインデクス」と名付けてご案内して参ります。「ID」は「イノベーションドライバーズ」を指します。(2022.517追記)